Kapital のリバイバル的なデニムのボレロ・ジャケット

Kapital のリバイバル的なデニムのボレロ・ジャケット

Kapital 2024 秋冬で印象的だったのが、近年リリースされているボレロタイプのジャケットで、今季登場した「クラッシュナッピングキルトデニム ボレロJKT」です。

リバイバル的なボレロジャケットですが、トレンドとなったのは、80年代から90年代初頭のファッションシーンです。その頃、女性らしいシルエットやパワードレッシング(肩パッドなどで強調されたデザイン)が流行しており、ボレロジャケットもその一環として取り入れられていました。

90年代になると、ファッションはグランジスタイルやミニマリズムに移行していきましたが、それでもボレロジャケットは一部で見られました。この時期のボレロは、フォーマルな場面や、カジュアルなコーディネートのアクセントとして使用されることが多かったです。特にウエストが強調されたデザインや、クロップド丈が主流でした。

Kapital の技術が光るデニム ボレロJKT

Kapital がリバイバルとしてリリースした「クラッシュナッピングキルトデニム ボレロJKT」はシャネルのクラシックなツイードジャケットから影響を感じます。

ジャケット全体に見られる織りのデザインやテクスチャは、シャネルがアイコニックに採用してきたツイード素材を彷彿とさせます。また、シャネルのツイードジャケットは、通常ウエスト丈またはそれに近いクロップドスタイルが多く、このデニムジャケットの形状にも共通点があります。

フラップ付きポケットやゴールドのボタンといったディテールは、シャネルのデザインコードに一致しています。シャネルのデザインはクラシックさとエレガンスを重視していますが、Kapital はそこにデニムというカジュアル素材を取り入れて、独自の現代的な解釈を加えています。