Kapital、新たなワイドデニムの定番モデル「ポートバギーパンツ」

Kapital、新たなワイドデニムの定番モデル「ポートバギーパンツ」

Kapital 2023年のコレクションから登場し、Kapital 定番のデニム・モデルに加わったのがボリュームのあるワイドシルエットのバギーパンツ「ポートバギーパンツ」です。

2023年の春夏頃に、ブラックの縦糸とキナリの横糸を使用した「14ozブラック×キナリデニム ポートバギーパンツ」が発売され、その後2024年の1月に「14ozデニム ポートバギーパンツ インディゴ (加工)」の販売が開始されました。

Kapital ワイドパンツの源流

私は2018年頃より、Kapital の商品ラインナップを観察 & 購入しているのですが、Kapital 近年のワイドパンツの歴史を紐解いてみますと、過去に以下のような定番のワイドパンツが展開されていました。

・12ozデニム ハカマパンツ

まず初期の2000年代に登場したと思われる、定番のワイドデニムに加わったのが「12ozデニム ハカマパンツ」ではないか?と思います。商品名の通り、袴をそのままデニムに落とし込んだワイドなパンツです。バックのギャザーの入ったポケットがポイントになりますでしょうか。更に Kapital のランバーパンツに見られるバックルも背面にあしらわれています。

12ozデニム バギーランチパンツ

12ozデニム バギーランチパンツ

今回のポートバギーパンツの前進となるモデルが、2010年代に展開された「バギーランチパンツ」ではないかと思います。ネーミングも近く、どっちが先か不明ですが、かつてブームを巻き起こした Needles の「ヒザデルワイドイージーパンツ」に似た形状です。こちらの「バギーランチパンツ」は、デニムの他にダック地 (キャンバス) での展開もありました。

ポートバギーパンツはジャストサイズに限る

個人的に Kapital のパンツ、ワークパンツ類は、ワンサイズ上を買って裾を折って履くみたいな感じでしたが、今回発売された「ポートバギーパンツ」に関しては、ジャストサイズに限ります。

私も最初、2023年にこのパンツを試着した時、上記のようないつものパターンからサイズ2を履いてみたのですが、ちょっと大きく裾を折る必要があり、既存モデルのハイウエストニームパンツとあまり変わらないのでは?と感じ、スルーしました。

しかしその後、Kapital の LOOK を見ていると、このパンツの魅力に気づき、サイズ感を見直してみると、サイズ感が「ワイドランバーパンツ」と同じことに気づきました。

なるほど、「ポートバギーパンツ」はジャストサイズを買えば何となくさまになるのか、ということに気付きました。認識を新たににし念の為、恵比寿でインディゴのポートバギーパンツ試着して購入し、買い逃していた14ozブラック×キナリデニム・バージョンをオンラインで購入しました。

このストンと落ちるようなシルエットは、Kapital のポートバギーパンツしか出せないような気がします。私はその後、迷彩、チノ、デニム ZIP バージョンのポートバギーパンツを手に入れたのでした ….

ポートバギーパンツの ZIP バージョンはちょっとメカニック

更にポートバギーパンツには Kapital のロゴ入りの ZIP がフロントに付いた、ZIP バージョンがあります。写真は「14ozブラック×キナリデニムの ZIP バージョン」ですが、縦糸と横糸に黒糸を使用した「14ozブラック×ブラック・バージョンの ZIP」タイプもあります。私は再販されたタイミングで、ポートバギーパンツのブラック×ブラック ZIP バージョンを購入しました。

ワイドパンツのニュースタンダード

デニムのワイドパンツを探すと、大体同じような規格だったり、どこかの焼き増しだったり、大体想定内のワイドさで面白みに欠けますが、Kapital が23年から展開している「ポートバギーパンツ」の規格はニュースタンダードに感じます。

シルエットの観点からすると、原田服飾研究所が展開している TUKI type3 というテーパードパンツがありますが、それに僅かに似たような唯一無にのシルエット感があります。

また生地や柄 (デニムの他に、迷彩、チノ、ヒッコリー、ジャガードなど展開) によっても表情が近い楽しめるのも魅力です。Kapital のデザイナーさんにお願いしたいのは、是非ポートバギーパンツのキャンバス地、ダック地を出して欲しいです。