Kapital 唐草模様のスヌード

Kapital 唐草模様のスヌード

年末年始の Kapital のセールで、ちょっと気になった唐草模様のスヌード (腹巻きとしても使える) を購入しました。Kapital はこれまで、唐草模様のベストやセーター、パーカーなども出しています。

唐草模様の歴史

唐草は、花や葉、幾何学的な図形が複雑に絡み合った華麗なデザインです。唐草は一般に、円形や楕円形の茎や葉の文様を、単純かつ明確な文様の対角線で無限に描き、無限に連なる形をイメージさせるものです。

このシンプルな唐草模様は、現在でも風呂敷や洋服、各種バッグなどの生地として見ることができます。古くより、日本で最もよく使われている柄の一つとなっている。

唐草模様の流行は、江戸時代(1604年~1867年)後半からと言われています。飛鳥時代(592~710年)、奈良時代(711~794年)に中国大陸との交易によって日本に伝わったのが始まりとされる。当初の文様は「唐草」と呼ばれ、その後「蓮華」や「雲形」といった装飾的な文様が登場し、後者は公家や貴族、僧侶が身につけたとされる。

鎌倉時代に入り、武士階級が力をつけてくると、武士たちはこれらの柄物の布を普段着にも愛用するようになった。茶の湯が盛んになると、唐草文や草花文に染められた豪華な材料や更紗の輸入は、大名や武士、粋人たちから大きな支持を得た。大名や武士と仲の良い豪商の中にも豪華な服を着ている人がいて、それがやがて新しいファッションとして庶民の間にも広まっていった。

平和になった江戸時代後半、幕府は折に触れて庶民に贅沢をしないようにとお触れを出した。その結果、庶民は絹の衣服から木綿の衣服を身につけるようになった。木綿をいかに美しく見せるか、木綿をいかに上品に着こなすかというジレンマが生まれたのである。このジレンマを解消するために取り上げられたのが唐草文様であり、この文様は江戸、京都で人気を博し、やがて全国に広がっていく。敷物、ダニ、衣服、風呂敷などの布地に採用され、生活のあらゆる場面に浸透していった。

第二次世界大戦後、日本では伝統的な唐草模様の使用は徐々に減少している。

出典 : Art Quill Studio

Kapital が手掛ける和柄は中々味があって良いです。特に昨今だと、鮮やかなグリーンのキャンバス生地にざっくりとしたよろけ縞模様が描かれたカバーオール「綿麻キャンバス 酔い縞抜染pt CACTUS カバーオール」が抜群のかっこよさです。

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Kapital はとにかく素材が素晴らしく、キャンバス生地を取っても他のブランドとは異なると思います。こちらのよろけ縞模様のカバーオールは、正に Kapital の和テイストとワークテイストを融合させた、レトロモダンなミリタリージャケットに昇華しています。